まさやんのアナリスト目線で市場を分析するブログ

以前から地元関西に近い場所への引っ越しを考えており、実はこの春に東京から大阪へ生活拠点を移しました。

今後は一投資家として活動しながら、心機一転、新しい環境で自身で色々取り組んでいきます。

それに伴って、こちらのブログはいったん節目として 卒ブロ とさせて頂きます。
振り返れば、2013年7月からおよそ4年10ヶ月の間、週1のペースで毎回書いてきました。

読みに来て頂いた皆様、どうもありがとうございました!


今回は、資産運用について個人的な考えを少し書きたいと思います。

現在はITやサービスの進化で、自己運用を始めるときのハードルはグッと下がっています。

「自分のフィナンシャルプランは自分で考えて磨いていく」

そんな意識と姿勢が求められる時代だなと感じます。

例えば、生きていく上で誰もが欠かせない「食」
レストランへ行ったとき、自分で料理を作ったりする人の方が、食材の仕入れや原価、手間や技術等、味覚や見た目からの判断だけにとどまらず、作り手の視点で全体を見る目は養われているもの。

これは投資も然りで、自分で資産運用することで、金融商品の知識や投資手法のノウハウだけでなく、金融機関が提供するサービスの良し悪しも見えてくる側面があると思います。


2005年にペイオフが解禁されて以降も、

「普通預金は1,000万円以内なら、全額保護で大丈夫」
「複数の銀行に分散して預けていれば基本的にOK」

みたいな風潮が続いていますが、

「預金振替機構の責任準備金は、預金全体の0.314%しか積まれていない」
といった事実は、ほとんど懸念が持たれていません。
参照データ:被保険預金残高と責任準備金の推移 )

いろいろ複雑な算出基準を元に決めた比率なのだろうとは思いますが、

「ちょっと少なくない?」
と感じたのは私だけではないのではと思いますw

これは将来○○ショックや○○危機が起きそうだとかを言いたいのではなく、

ペイオフ制度に限らず、100%安心と思い込んでいる部分の底が抜けたとき、
「思わぬ『魔坂』を転がるようなドローダウンが起こり得る」という点です。

そんな懸念を払拭するために、自分なりのフィナンシャルプランを磨いていく必要があると考えています。

「じゃぁどう運用すればよいの?」
と絶対的な答えを求めたくなるのですが、こればかりはわかりませんw

大事なのは、当事者意識をもって自身のフィナンシャルプランを考え、自らの資産運用力を少しずつ高めていくことではと個人的には思っています。

「二刀流のように、手を幅を広げれば万事上手くいく」
とは限りませんが、マルチに活躍する人が増えているのが今の時代とも言えます。

ある分野において1万人の中で1番になるのは難しい上にたった1人。
けれども自分が得意だったり好きなジャンルを2つ見つけて、どちらも100番以内で活躍するのも、比率は「1%×1%=0.01%」で同じ1万分の1。

複数のジャンルを組み合わせて独自性を発揮するセンスが問われますが、そうしたチャレンジャーが増えることで各人の新たな可能性が広がり、世の中に躍動感が一層生まれて、社会全体の効用もより高まるのではと思ったりします。
(そう考えれば、マルチに活動する人にとって、AIやロボットの発達はルーチンワークを支えてくれるありがたい存在にもなりそうです)


話がやや逸れましたが…自分の資産運用力を高める上で、システムトレードは非常に有効性の高い投資手法だと思います。

突き詰めて1つ取り上げると、検証結果に基づいて各トレードの損失やドローダウンリスク、資金配分等を決め、

「リスクを制御する」
という守りの面で即効性が非常に高いと個人的には考えています。

過去データにおいて優位性があると判断した売買ルールで運用する場合、一発狙いの丁半博打のように1銘柄に全力で仕掛ける必要性がないことを検証結果が気付かせてくれます。

また過去の暴落や急落あるいは下げ局面で、どのような取引を行うとどういった結果となったのか、検証データから傾向がわかり、対策を研究することも可能です。

検証結果に基づいた取引を行う習慣が身に付くことで、感情的な裁量トレードや損切りの迷い、意図しなかった塩漬けといった取引を減らすことができ、たった数回の大やられで退場というような事態を限りなく減らすことができます。

「まずは市場のルールや取引の流れに慣れる」
というステップは、思い立ったら始めること自体は誰でも簡単な株式市場では、とても大事な要素です。
慣れたところで、売買ルールの優位性を高める等、攻めの分野を少しずつ強化していくことを意識するとグッと継続しやすくなります。

守りの面で即効性が高く、自己運用力を培うのにも効果的なシステムトレードに、今後も多くの方に挑戦してもらえればと思います!
→トライアル版はこちら )

資産運用力を高めることで、人生の可能性の幅を広げていきましょう!

最後までお読み頂き、どうもありがとうございました!(^-^)


先週の日経平均は引き続き上昇し、22,000円台まで回復。

<日経平均>
20180422日経平均直近チャート

ただ新興市場は、マザーズ市場が弱め。

<マザーズ指数>
20180422マザーズ直近チャート

先週4/17の下ヒゲが反転の兆しとなるかがポイントになりそうです。


最近見つけたマネックス証券のサービス「アイビリオネア」では、
米国機関投資家の運用成績および現状のポートフォリオの詳細が見れるようです。

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伝説の投資家たち」のコーナーを見ると、
2018年の成績は、横ばいorマイナスとなっているファンドもちらほらあるようですね。
これまでの運用成績の推移と比較しても、少し伸び悩んでいる印象を受けます。

米国株全体が保ち合い基調で弱含んでいる現在の状況では、日本株をはじめ世界各国の株式市場でも、上値を力強くブレイクしていくような勢いある買いが出にくい感じがありますね。

「勝ち易きを勝つ」

という投資の大原則に立ち返ると、今は仕掛けながらもリスクをしっかり抑えて、次のチャンスをじっくり待つ局面とも言えそうですね。


P.S.
最近読んで面白かった本はこちら。

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鬼速PDCA

著者は、金融情報サイト「ZUU ONLINE」で躍進するZUU創業者 冨田和成 氏。
これまでの証券営業や自己研鑽での経験や培った知識を基に、ビジネスパーソンが直面する課題に対してPDCA(Plan-Do-Check-Action(Adjustment))をどのように回していくのかが鋭い視点で描かれています。

読んでいるとその最中から、自分自身の状況に置き換えて、現在の課題や改善策をつい考え出してしまうような即効性がある、とても示唆に富んだ内容です。
ZUUの今後の活躍にもぜひ注目したいですね!


先週の相場はヨコヨコ。
日経平均は、小さいレンジで動いた感じですね。

日経平均直近チャート


外国人投資家による売り越しも3月で一段落し、
今後持ち直してくるかといった感じでしょうか。


市場の活況を判断するデータとして、
東証1部売買代金の推移をみると、ここ2年は増加に転じています。

東証1部売買代金推移
日本取引所HP 統計月報 株式売買高・売買代金

1996年以降の2度の相場ピークアウト時では、東証1部の売買代金は減少しており、今回は2015年から2016年にかけて減少傾向が出始めていたのですが、直近では持ち直している状況です。

ただ日本株市場がここから本格上昇していくには、
売買代金80兆円超えとなるような爆発的なエネルギーが求められそうな印象ですね。

「市場への影響が大きくシンプルでわかりやすい好材料が出てくるのか?」

そんなことを意識しながら、仕掛けをじっくり重ねていきたいところです。



P.S.
最近読んだ本はこちら。
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ビジネスに役立つ「商売の日本史」講義

著者は、ひふみ投信の藤野英人氏。
「商売」は時代ごとにどのようにとらえられて変化してきたのか、著者の商売に対する歴史観が感じ取れます。ふだんの業界分析や企業分析を行う姿勢がそのまま垣間見れるような鋭い切り口で、歴史への解釈がたいへん興味深い内容でした。


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