まさやんのアナリスト目線で市場を分析するブログ

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相場は引き続き一進一退ですね。

<日経平均>
日経平均チャート_直近の動き

今回は株式単純平均利回りの時系列データで、今の株価水準を見てみたいと思います。

株式単純平均利回りとは、市場全体の利回りを見るための指標で下記の計算式で求めます。

【[株式単純平均利回り] = [対象銘柄の1株あたり平均配当金] ÷ [対象銘柄の単純株価平均] × [100]】

※[対象銘柄の1株あたり平均配当金] = [各対象銘柄の1株あたり現金配当金の合計] ÷ [対象銘柄数]

 [対象銘柄の1株あたり平均配当金]は、前期で確定した配当金を用います。

1株あたり平均配当金が比較的安定して推移している場合、単純平均利回りは株価水準の動向によって左右されるといえます。

配当金額の増減よりも、株価の方が値動きが早く、また値幅も大きくなることが多いため、例えば株価が上昇すると株式単純平均利回りは低くなり、株価が下落すると株式単純平均利回りは高くなるといったケースがよく起こります。

1998年1月から2017年2月までの東証1部と2部の株式単純平均利回りの推移を見ると次のようになりました。

株式単純平均利回り
(参考データ:日本取引所HP その他統計資料 株式平均利回り)

日経平均のチャートと見比べてみると、

日経平均チャート

あくまで2000年からの値動きのざっくりとした見方ですが、日経平均は株式単純平均利回りが1.00%台を割る位の水準でピークアウトし、2.00%台を超えた水準でボトムアウトしているようにも見えますね。

2017年2月時点の株式単純平均利回りは1.71%であるため、株式単純平均利回りのような確定配当金と株価との割合で株価水準をとらえた場合、現在の日経平均はピークアウト水準というよりも、どちらかというとボトムアウト水準に近い価格位置で動いているという考え方もできます。

この先相場がどう動くのかはもちろん分かりませんが、大局的にどうかといった観点も意識しながら、じっくりと相場に向き合っていきたいですね。



2017年に入って3ヶ月、依然ヨコヨコな動きが続いてますね。

<日経平均>
2017NK225レンジ

今回は、3月末決算が近いという事でファンダメンタル的な要素、PER(東証1部)の時系列データを少し見てみましょう。

2017東証1部PER

参考URL:日本取引所HP その他統計資料 規模別・業種別PER・PBR(連結・単体)一覧

PER(Price Earnings Ratio)とは、株価と企業の収益力を比較する指標で、株価収益率とも言います。
「株価÷1株あたり当期純利益(EPS)」で算出し、 例えば株価が500円で1株あたり当期純利益が50円ならば、PERは10倍となり、PERが高ければ高いほど株価は割高、低ければ低いほど株価は割安といった風にとらえます。

また来期業績予想の1株あたり当期純利益を元にした予想PERの数値がよく注目されます。

(上記グラフで線が切れている期間は、1株あたり当期純利益がマイナスでPERの値が求められない期間になります)

TOPIXチャートを並べてみると、

TOPIX長期チャート

1999年や2004年頃の上昇期は、PER水準とはお構いなしに株はどんどん買われた相場だったとも言えます。
そして2012年から現在に至る株価上昇は、PER水準で見れば買われ過ぎ感はまだ出ていないようにも見えますね。

今後相場が単純に即上方向にグイグイ伸びる局面なのかはもちろん分かりませんが、例えば時間軸を東京オリンピック開催までの数年単位で見たとき、株式市場全体で上昇気運が高まるような流れが出てきた場合、伸びしろ余地は意外にまだまだ大きいかも(?)といった可能性は意識しておきたいですね。


3月の期末が近付いてますね。
3月末決算の企業は上場会社全体の約70%を占めるので、来週以降は3月末の配当狙いや優待取り、決算動向を見据えた売買がより一層活発化しそうですね。

さて今回は最近読んだ本のご紹介。

株式投資の未来

株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす
著者:ジェレミー・シーゲル氏

株システムトレードの専門書というわけではありません。

上記の本は株式投資(特に長期投資)においては、

「投資家リターンは、株式が配当を生むとき効果が増幅する」

という考え方を、配当再投資を行った場合の統計的なデータに基づいて見解が書かれた本になります。
(もちろん他にもいろいろ書かれていますが)

4本値のローソク足で描かれた株価チャートでは、配当は反映されておらず、またその時々におけるインフレ率も考慮されていません。
インフレ率を差し引いた後の株価の値上がり(キャピタルゲイン)と比較すると、配当(インカムゲイン)の再投資を繰り返した場合の効果は、長期投資におけるリターンの源泉として実はかなりの部分を占めることが分かりやすく書かれています。

株システムトレードは、株価の値動きやボラティリティからキャピタルゲインを狙っていく手法とも言えるので、直接的に投資手法としてどうこうというものではありませんが、様々な市場参加者(特に大口の投資家や機関投資家)がどのような狙いで株式を買ってくる、あるいは売ってくるのかといった背景を捉える意味で、非常に興味深い内容でした。

かつての2000年問題を睨んで起こった米国のインターネット&ハイテク・バブルについての考察も鋭く、今日のバイオ銘柄(?)やAI銘柄(?)、○○○○銘柄などのテーマ株が、バブルに当てはまるのか、当てはまっていくのか、はたまた当てはまらないものなのか、そんなことも色々考えさせられますね。

統計データに基づいて「株式投資リターン」を分析した希少な本だと個人的には思うので、「株式投資リターン」の特性をとらえておきたい方は、一度手に取ってみると新たな発見があったりして面白いかもしれません。


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