まさやんのアナリスト目線で市場を分析するブログ

2017年に入って3ヶ月、依然ヨコヨコな動きが続いてますね。

<日経平均>
2017NK225レンジ

今回は、3月末決算が近いという事でファンダメンタル的な要素、PER(東証1部)の時系列データを少し見てみましょう。

2017東証1部PER

参考URL:日本取引所HP その他統計資料 規模別・業種別PER・PBR(連結・単体)一覧

PER(Price Earnings Ratio)とは、株価と企業の収益力を比較する指標で、株価収益率とも言います。
「株価÷1株あたり当期純利益(EPS)」で算出し、 例えば株価が500円で1株あたり当期純利益が50円ならば、PERは10倍となり、PERが高ければ高いほど株価は割高、低ければ低いほど株価は割安といった風にとらえます。

また来期業績予想の1株あたり当期純利益を元にした予想PERの数値がよく注目されます。

(上記グラフで線が切れている期間は、1株あたり当期純利益がマイナスでPERの値が求められない期間になります)

TOPIXチャートを並べてみると、

TOPIX長期チャート

1999年や2004年頃の上昇期は、PER水準とはお構いなしに株はどんどん買われた相場だったとも言えます。
そして2012年から現在に至る株価上昇は、PER水準で見れば買われ過ぎ感はまだ出ていないようにも見えますね。

今後相場が単純に即上方向にグイグイ伸びる局面なのかはもちろん分かりませんが、例えば時間軸を東京オリンピック開催までの数年単位で見たとき、株式市場全体で上昇気運が高まるような流れが出てきた場合、伸びしろ余地は意外にまだまだ大きいかも(?)といった可能性は意識しておきたいですね。


3月の期末が近付いてますね。
3月末決算の企業は上場会社全体の約70%を占めるので、来週以降は3月末の配当狙いや優待取り、決算動向を見据えた売買がより一層活発化しそうですね。

さて今回は最近読んだ本のご紹介。

株式投資の未来

株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす
著者:ジェレミー・シーゲル氏

株システムトレードの専門書というわけではありません。

上記の本は株式投資(特に長期投資)においては、

「投資家リターンは、株式が配当を生むとき効果が増幅する」

という考え方を、配当再投資を行った場合の統計的なデータに基づいて見解が書かれた本になります。
(もちろん他にもいろいろ書かれていますが)

4本値のローソク足で描かれた株価チャートでは、配当は反映されておらず、またその時々におけるインフレ率も考慮されていません。
インフレ率を差し引いた後の株価の値上がり(キャピタルゲイン)と比較すると、配当(インカムゲイン)の再投資を繰り返した場合の効果は、長期投資におけるリターンの源泉として実はかなりの部分を占めることが分かりやすく書かれています。

株システムトレードは、株価の値動きやボラティリティからキャピタルゲインを狙っていく手法とも言えるので、直接的に投資手法としてどうこうというものではありませんが、様々な市場参加者(特に大口の投資家や機関投資家)がどのような狙いで株式を買ってくる、あるいは売ってくるのかといった背景を捉える意味で、非常に興味深い内容でした。

かつての2000年問題を睨んで起こった米国のインターネット&ハイテク・バブルについての考察も鋭く、今日のバイオ銘柄(?)やAI銘柄(?)、○○○○銘柄などのテーマ株が、バブルに当てはまるのか、当てはまっていくのか、はたまた当てはまらないものなのか、そんなことも色々考えさせられますね。

統計データに基づいて「株式投資リターン」を分析した希少な本だと個人的には思うので、「株式投資リターン」の特性をとらえておきたい方は、一度手に取ってみると新たな発見があったりして面白いかもしれません。


東証マザース指数は連騰ストップですが、高値更新が続いていますね。
ジャスダックインデックスも好調です。

さて今週3/14(火)は、[6502東芝]の決算発表が予定されています。
先月2/14(火)に1ヶ月延期した決算発表ですが、今回は無事に発表できるのか。
市場の注目は否応なしに高まりそうですね。

6502東芝

日本取引所のアナウンスでは「3/15(水)以後に[6502東芝]から提出される内部管理体制確認書等を確認し、内部管理体制について改善されなかったと判断された場合は上場廃止になる」とあります。

ちなみに過去に粉飾決算を起こした後、上場廃止となった企業では[3102カネボウ][4753ライブドア][8603日興コーディアル証券]等があります。

相場全体への直接的な影響は一概には言えませんが、近年、粉飾会計で上場廃止が決まった銘柄が上場廃止となる日までのおよそ半年間、指数の動きはどうだったのか?


[3102カネボウ] 2005/6/10上場廃止
【日経平均の動き】
3102カネボウ(20041210_20050610上場廃止)


[4753ライブドア] 2006/4/13上場廃止
【日経平均の動き】
日経平均_4753ライブドア(201601_201604上場廃止)

【東証マザーズの動き】
東証マザーズ指数_4753ライブドア(201601_201604上場廃止)


[8603日興コーディアル証券] 2008/1/22上場廃止
【日経平均の動き】
8603日興コーディアル証券(20070722_20080122上場廃止)

少ないサンプルですが、指数の動きと大まかに重ね合わせると強気相場とは言い難い傾向が見えます。


一方、粉飾会計が発覚した後、問題に対処して現在も上場を維持している[7733オリンパス]のようなケースもあります。

[7733オリンパス] 上場維持
【日経平均の動き】
7733オリンパス(201101_20120501上場継続)


[6502東芝]が上場を維持できるのか上場廃止となるのかはもちろん分かりませんが、3/14(火)の決算発表や今後の方向性次第で、相場全体の風向きが少し変わる可能性もありますので、2017年相場の1つのターニングポイントとして注視しておきたいですね。


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