最近の相場は、5/23の急落からの回復基調が続いていますね。
20130722
ただこれまでの全面高のような勢いはさすがに感じられず、ジワジワ上げている印象です。
急落直後は「もう上げ相場は終了?」といった見方まで出ていましたが、実際のところどうなのか?

前回の上げ相場「いざなみ景気」に何かヒントがあるか、
「株システムトレードソフトイザナミ」を使って探ってみたいと思います。

※以前ヤフー株価予想「教えて達人」で、相場見通しに関する記事を書いたのですが、ここではその内容を深掘っていきます。
上昇トレンドはまだ続く。次は大型株相場がやってくる。

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「いざなみ景気」の全期間を検証した結果はこちら。
(翌寄成行買いで、翌寄成行売り。イザナミ基本条件の制約は無し。)
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勝率が高めで、期待値もやはりありますね。

ではこの「いざなみ景気」を、5つの局面に分けて見ていくと、どんな感じになるのか。
まず第1局面。
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日経平均だけ見れば、まだ下げ続けている時期です。
「株価は景気より半年ほど先行する。」とも言われ ますが、日本経済の低迷が長らく続いていたこの時期は、足元の景気判断が上向きつつあっても、投資家マインドは冷えきっていたのかもしれません。ただ日経平均以外の銘柄は、徐々に上がり始めていたようです。
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続いて第2局面。
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「いざなみ景気」の中で、最も勢い良く伸びた時期です。
今年前半の「買えば上がる」といったような勢いは、まさに共通するものがあった感じがします。
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そして第3局面。
ライブドアショック後に弱含んだ時期でした。
日銀が量的緩和解除を検討し始め、7月に実行。
世間はサッカーW杯の話題で盛り上がる中、日経平均は静かに下落。
ただ下落といっても、下落率は約8%と小さく、期間も3ヶ月ほど。
「いざなみ景気」の押し目局面だったといえます。
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そして第4局面。
第一次安倍内閣が発足。
企業業績は軒並み好調で、世界的にも楽観ムード。
ただ検証結果を見ると、日経平均の採用銘柄以外では、既に下落基調に入った銘柄が増え始めていたようです。
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そしていよいよ第5局面。
アメリカの住宅価格が下落し始め、返済延滞率が上昇し、住宅バブル崩壊。
このサブプライム問題で、全面安のような下げ相場が続き、日経平均はあっという間に18,139円から13,603円へと約25%下落して、「いざなみ景気」は終了。
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「いざなみ景気」の流れはこんな感じでした。
前半のポイントは、出だしによく上げたのは大型銘柄ではなく、新興企業をはじめとした中小型銘柄であること。そして全面高で勢い良く上げた時期が続いたこと。後半のポイントは、短い期間の押し目があった後、再度上昇へ向かっていること。そしてその時の牽引役は、大型銘柄にややシフトしているといった点でしょうか。この続きは次回へ。