今週は株価指標の1つであるPBRとTOPIXの推移を調べてみました。
※PBRとは、一株あたり純資産に対する株価倍率を示す指標のこと。
(price book-value ratioの略で、株価純資産倍率とも言います)
一般的にPBRが1倍のとき、株価が解散価値に等しいとされ、1倍以下だと割安と判断されます。

<東証1部銘柄を対象としたPBRの推移>※東証HPデータを元に作成
20140516PBR
<TOPIXの推移>
20140516TOPIX
チャートの起伏は結構似ていますね。
そして前回の大相場の天井と底では、PBRが先行指標の役割を果たしているようにも見えます。
例えば、2006年1月頃にPBRは1.9倍をつけてピークアウトし、その後下落に転じました。
一方、TOPIXは2006年4月に一旦天井を付けて下落し、再び上昇に転じますが、前回の高値を少し上抜いた水準までしか上昇の勢いは続かず、その後下落に転じました。

逆に底の局面では、PBRは2008年10月頃に0.7倍をつけて、その水準で底固めに入りました。
一方、TOPIXは2008年10月に一番底を付けた後、2009年3月には二番底を付けますが、そこで下げ止まって横ばい相場に入っていきました。

サンプルは少な過ぎですが(笑)、この2つの長期チャートからイメージするのは、
・PBRチャートは、TOPIXの動きを明確なトレンドで先行して示しやすい。
・直近のPBRチャートは下げトレンドを示していない。
・直近のPBRチャートの水準は、前回の高値よりも低い位置にあり、ピークアウト感は薄い。
といったところでしょうか。

前回の記事「TOPIXを輪切りにしてみる」に引き続き、
「今は踊り場にあって、(上昇相場に向けて)準備するには持ってこいの時期では?」
という思いを少し強くした今日この頃です(笑)
祭りの準備

<ヤフー株価予想2014/05/12~05/17>
20140516取引結果
20140516成績集計